わたしが目指しているものは、写真で世界を平和にするということです。
こんなに壮大な目標を立てたのには訳があります。
幼い頃に経験したいじめ。それは突然の出来事でした。
親友だと思っていた友達から突然、『友達やめよう』と言われたのです。
その日から、わたしには味方が一人もいなくなり、親にも先生にも言えず、辛い日々を送っていました。
そんな時、わたしが撮影した愛犬の写真を写真店に飾っていただくことになりました。大きく引き伸ばされたわたしの写真が飾られていたのを見た時、自分の存在が認められたようで、最高に嬉しかったのを覚えています。
それから結婚、出産を経験し、3人目が生まれる時に初めて一眼レフカメラを持つことになります。
わたしの父からのプレゼントでした。
そのカメラで撮った写真はとても綺麗で、感動しました。大好きな娘たちのいろんな表情や、大切な家族との思い出、何気ない物でも写真に残していました。
撮った写真を見るたびに、笑顔になっているわたしがいました。
そして2016年の熊本地震。
震源地のすぐ近くに住むわたし達家族は、家の中がぐちゃぐちゃになる中、近くの広い駐車場へ逃げました。
初めて『死ぬかもしれない』と思った瞬間でした。
命の危機に直面し、当たり前だと思っていた日常が、とても幸せなことだったんだと気づきました。
そんな当たり前の日常でさえ大切にしたいと思った時、改めて写真を撮っていたいと思いました。
写真を撮ると、今まで気づかなかったものに気づいたり、季節を感じられたり、何でもないようなことが特別に思えたりします。そんな小さな幸せに気づかせてくれるカメラを、誰でも楽しめる世の中になったら素晴らしい!と思い、カメラ雑貨店を始めました。
そして今は、ご家族の大切な記念日や節目の写真を撮影させていただいています。
たくさんの幸せな瞬間に立ち会えることは、大きな責任感もありますが、何よりも幸せな気持ちにさせていただけることに感謝しています。
カメラを通して、世界が平和になることを祈り、これからも活動を続けていきます。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントをお書きください